第76回 『落語家・桂枝曾丸師匠のもう1つの顔とは?』

ある時は故郷・和歌山の偉人や伝説を題材にした創作落語を披露。またある時は「和歌山のおばちゃん」として、“かわいさ”、“やさしさ”、“あつかましさ”を表現した和歌山弁落語で笑いを届ける。和歌山県出身の落語家・桂枝曾丸師匠は、寄席を中心に、最近ではユーチューバーとしても活動していますが、もう1つ、別の顔を持っているのはご存じですか?

それは「防災士」「応急手当普及員」「メンタル心理カウンセラー」としての顔。それぞれの資格を生かして、各地で講演、講習を行っています。

この写真は「防災絵解き説法」。先人たちの教えや災害が発生した際の行動指針など、ユーモアを織り交ぜながら、枝曾丸さんが楽しく説法します。

こちらは「応急手当講習」。心肺蘇生法やAEDの使い方、けがの手当てなどを、消防署員の指導員の方々と一緒にわかりやすく丁寧にレクチャーします。

事故や災害など突然のトラブルに見舞われた時、なかなか動けないもの。枝曾丸さんが行うこれらの社会活動は、日常生活で必要な「備え」の重要性を説きます。

そんな枝曾丸さんの本業の話題を最後に。年に一度の独演会「わかやま芸品館」が2021年2月21日(日)に開催されます。今回は「落語で巡る熊野参詣道」と題し、創作「熊野詣」を上演。師匠である五代目桂文枝が、熊野古道が世界遺産に登録されるのに合わせ創った思い入れの深い作品です。現、和歌山市民会館での開催は最後となる独演会。コロナ禍の窮屈な雰囲気を、笑いで満たしてくれますよ!