第48回 『日本遺産・湯浅の町並みをぶらり散策』
暑さがようやく落ち着き、秋風も心地よく感じる休日。そんなオフの時間には、歴史や伝統に触れて、和歌山の良さを改めて感じてみては? そこでおすすめなのが湯浅町。
ご存知の通り、湯浅町は醤油発祥の地として有名で、平成29年4月には“「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅”として日本遺産にも認定されました。そこで今回は「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区」として国から選定されているエリアをご紹介。
建造物の特徴は、低い2階建てで本瓦葺の伝統が残ります。近世から近代初頭頃の建物の2階に見られる虫籠窓(むしこまど)や、ひさしの軒先に下げられている幕板、格子など、歴史を感じさせる見所の1つ1つをぶらり歩きながら見学したいところ。
交流館やギャラリーなど、休憩にも利用できる施設や、お土産が購入できるお店などが並ぶなか、ぜひ見学したいのが「甚風呂」。幕末から昭和の終わりまで営業していた銭湯で、個性的な外観がひと際目立ちます。現在は建物を復元し、歴史民俗資料館として公開されています。
懐かしさを感じさせる銭湯の雰囲気はもちろん、昔使用されていた古民具など貴重な資料がたくさん展示されているので、ぜひ足を運んでみて。