第29回 『鍋の季節到来! 和歌山の鍋料理といえば?』
冬になると必ずと言っていいほど食卓に並ぶのが鍋! 昔は寄せ鍋や水炊きといったスタンダードな鍋が主流でしたが、近年では豆乳鍋やチゲ鍋、もつ鍋などお店顔負けの味が家庭でも楽しめますよね。
そんな鍋料理にあって、和歌山の郷土鍋といえるのがクエ鍋です。クエとは体長1メートルはあるハタ科の巨大な高級魚。脂ののった白身はまったりとした甘みがあり、身と皮の間のゼラチン質はコラーゲンがたっぷりです。
クエ鍋は和歌山県内各地でいただけますが、なかでも日高町は天然クエ料理の本場として知られています。同町近海の日ノ岬沖でとれたクエは身が締まって良質。一本釣りで釣り上げられるため傷もないことから、特に貴重です。
瑞々しさを感じる白身は、上品な味でありながらも脂が適度にのっていて、ご飯が進むこと間違いなし! ゼラチン質の身は、コラーゲンたっぷりでコクと甘みが口の中であふれんばかりに広がります。日高町内の旅館では、クエ鍋やクエ丼などクエ料理のメニューが豊富に揃い、気軽に楽しめます。ドライブがてらに立ち寄ってみてはいかがでしょう?