第21回 『日本の夏の必需品は和歌山県が発祥だった!?』
日本の夏の必需品「蚊取り線香」。近年は安全で便利な電気式のものなどが主流ですが、玄関先で厳かな香りに出会うと、どことなく懐かしい気持ちに浸りますよね!
そんな蚊取り線香は何と有田市が発祥。米国から渡来した蚊を駆除する効果のある除虫菊という植物の種子を有田市でみかん農家を営んでいた上山英一郎氏(大日本除虫菊の創業者)が譲り受け、研究を重ねて線香に植物粉を練り込むことを発案し、蚊取り線香の原版「金鳥香」が誕生しました。当時は棒状の形状だったため、倒れて引火したり、効果の持続時間が短かったりという欠点がありましたが、改良を重ねて現在のような渦巻き型の蚊取り線香が完成しました。
現在でも生産シェア日本一の和歌山。効果的で手軽なためキャンプや野外活動のお供として重宝される他、海外でも生活の必需品として活躍しています。世界中で愛される地元発祥をもっと私たちも愛着を持って長く活用していきたいですね。