第19回 『日本サッカーと熊野の深い縁とは?』
日本代表チームの大活躍で大いに脚光を浴びた日本サッカー界。彼らのユニフォームに刻まれている八咫烏がどんな鳥かご存知ですか?
八咫烏と言えば、熊野本宮大社をイメージする人も県民の方なら多いのでは? 八咫烏は、日本神話で家都御子大神(素盞鳴尊)の仕えで神武天皇を熊野国から大和国まで道案内した導きの神として伝わる三本足の烏で、熊野の象徴でもあります。
その昔、藤原成通など蹴鞠の名人と呼び声の高かった歴史的人物たちが熊野に詣でて蹴鞠を嗜んだことや神武東征の故事から、「よくボールをゴールに導くように」との願いをこめて八咫烏が日本サッカー協会のシンボルとされ、現在でもワールドカップなど大きな試合の前には日本サッカー協会が熊野三山に必勝祈願に訪れるそうです。
このように和歌山と日本サッカーには、信仰を通じた深い縁がずっと続いています。サッカー(蹴鞠)の聖地として、もっと広く県外の人たちにも知ってもらいたい繋がりですね。