第17回 『栄養満点の郷土料理を味わおう!』

和歌山の郷土料理と言えば何を思い浮かべますか?今回は数ある和歌山の郷土料理の中で、紀の川市特産の「じゃこ寿司」を紹介したいと思います。

あっさりした酢飯の上に甘辛味に骨まで柔らかく煮込まれたじゃこが乗った「じゃこ寿司」。暑さで食欲が減退気味の夏場は栄養価も高く、特に食欲をそそりますよね。じゃことは紀北地方で「ハエ」と呼ばれる淡水魚で、昔紀の川で豊富に獲れたことから、祭りや行事の日のご馳走として愛されるようになりました。獲れて新鮮なうちに内臓を取って素焼きにした後、煮付けたものを寿司にして作ります。夏場は握りで食べ、秋祭りの頃には寿司箱に押して、押し寿司として味の馴染んだものをいただくそうです。

現在でも商品化されたものが、町中のスーパーや物産店などで販売されており、手軽に味わうことができます。昔は家庭によって味付けも微妙に異なっていたそうです。時間があれば、好みの味わいでじゃこ寿司を手作りしてみませんか。