第一回「和歌山城の追廻門はなぜ朱色?」
こんもりと緑茂る虎伏山にそびえる白亜の天守閣。そんな和歌山市のシンボル和歌山城のトピックスをご紹介。
昭和60年に解体修理された『追廻(おいまわし)門』は、朝夕の散歩や通勤などで追廻門から城内各門への通り抜けに重宝される、地元の人々にとって馴染みの門ですが、実は結構珍しい門なのです。
それは門が朱色であること。
朱色の門というと、東京大学の赤門を連想する人も多いと思いますが、現在残っているお城の門で朱色に塗られているものは、全国的にも数少ないそう。
では和歌山城の中でもこの追廻(おいまわし)門だけがなぜ朱色なのか?
それは当時、二の丸にある御座の間(殿様の部屋)から追廻門を見ると、陰陽道でいう裏鬼門に当たり、災いをもたらすと考えられていて、魔除けのために朱色に塗ったと伝えられているのです。
普段何気なく通り抜ける門も、災いを払ってくれると思ってくぐると、邪気が取り除かれるかも?!
朱色と木々の緑が鮮やかに映えて
写真撮影のポイントとしてもオススメです!