住んでいるとなかなか気づかない「和歌山」の魅力。
そんな「和歌山」の名所やスポット、その土地の知る人ぞ知る情報を
あずまくんが紹介しちゃいます。
「和歌山」の魅力を歴史・自慢・食・街ネタなどなど・・・。和歌山の魅力を再発見できる地域密着型コンテンツです。きっと「和歌山」をもっと好きになるでしょう!?
11月1日(水)0時オープン!!毎週第一第三水曜日更新です。
(第5週目の水曜日は取材のためお休みです)
探検!?あずまくん

2019年12月1日
第51回 『大正ロマンの趣きを感じる時間。――新宮市旧チャップマン邸』
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1921年、東京駿河台に創立された「文化学院」創始者の1人として広く知られる、新宮市名誉市民・西村伊作。教育者としての顔だけでなく芸術家・建築家としても活躍し、多くの建築作品を手がけました。そんな彼が1926年に建築したのが『旧チャップマン邸』。

当時20年に渡り新宮で暮らしたアメリカの宣教師・チャップマンの居宅です。その後、昭和期には増改築を施し旅館「有萬」として使用。同じく市名誉市民で芥川賞作家・中上健次も執筆活動を行っていたことでも知られています。現在、この住宅は観光客や市民が交流できる施設として一般開放されています。

接客本位だった住宅を家庭生活重視とすることで、現在の住宅様式の普及に大きく貢献したと言われる希少価値の高い建築物。邸内には大正時代の趣きを感じさせる調度品の数々をはじめ、中上健次の思い出の品も展示されています。

熊野速玉大社や神倉神社など歴史的・文化的価値のある観光スポットが多い新宮市。散策ルートの1つとして、大正ロマンの雰囲気を感じに訪れてみては
2019年11月20日
第50回 『南紀熊野の自然を楽しみながら学べる「出発の場所」とは?』
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雄大な山々に大海原、そして清らかな川…魅力的な自然に彩られる和歌山県にあって、地球が生み出す景勝地のダイナミズムを特に実感できる地域は紀南地域です。紀南には串本町の橋杭岩、古座川町の一枚岩など大迫力の景勝地がたくさんあります。本州最南端、串本町潮岬観光タワーに隣接する『南紀熊野ジオパークセンター』は、そんな南紀熊野10市町村のジオパークの魅力を発信する施設。「ジオパーク」とは「地球・大地(ジオ)」と「公園(パーク)」を組み合わせた造語で、地球を学び、丸ごと楽しめる場所を指します。

センターではプロジェクションマッピングや体験装置、常駐ガイドによる実験などを通じ、「プレートが出会って生まれた3つの大地」の自然はもちろん、地域の文化や特色まで楽しみながら学習できます。またジオツアーや講演会、体験型イベントなども開催されるので、実際に参加して体感するのもアリ。

このセンターはいわば「出発の場所」。センターで学んだ後に、県内各地のジオパークを巡って、自分たちの町にある「宝物」に気づいてみませんか?
2019年11月6日
第49回 『友ヶ島第3砲台美術館が、世界初の“音”の美術館に!』
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このブログでも一度ご紹介した、和歌山市加太の紀淡海峡に浮かぶ『友ヶ島』。アニメのような世界観が広がる島をひと目見ようと、全国から観光客が殺到。コスプレイヤーたちが機材を持ち込んで砲台跡で撮影するなど、ちょっとしたフィーバーを巻き起こしています。その友ヶ島に、新たな名所がこの秋にオープンしたのをご存知ですか? その名所とはなんと美術館なんです!

「要塞島が美術館に!」をコンセプトに、和歌山市がエイベックスと共同開発した音声ARアプリ「友ヶ島」を使って楽しむ、世界初の“音”の展示にフォーカスした美術館が、友ヶ島第3砲台跡にオープン。空間認識の変化を随時楽しめる常設展と、期間限定で企画展が開催されます。イメージ写真を見ての通り、なかなかアートな雰囲気を醸し出していますよね。

スマホアプリはストアから「友ヶ島」で検索してみて。ゲームでは味わえない冒険と体験を求めて、いざ友ヶ島へ!
2019年10月16日
第48回 『日本遺産・湯浅の町並みをぶらり散策』
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暑さがようやく落ち着き、秋風も心地よく感じる休日。そんなオフの時間には、歴史や伝統に触れて、和歌山の良さを改めて感じてみては? そこでおすすめなのが湯浅町。

ご存知の通り、湯浅町は醤油発祥の地として有名で、平成29年4月には“「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅”として日本遺産にも認定されました。そこで今回は「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区」として国から選定されているエリアをご紹介。

建造物の特徴は、低い2階建てで本瓦葺の伝統が残ります。近世から近代初頭頃の建物の2階に見られる虫籠窓(むしこまど)や、ひさしの軒先に下げられている幕板、格子など、歴史を感じさせる見所の1つ1つをぶらり歩きながら見学したいところ。

交流館やギャラリーなど、休憩にも利用できる施設や、お土産が購入できるお店などが並ぶなか、ぜひ見学したいのが「甚風呂」。幕末から昭和の終わりまで営業していた銭湯で、個性的な外観がひと際目立ちます。現在は建物を復元し、歴史民俗資料館として公開されています。

懐かしさを感じさせる銭湯の雰囲気はもちろん、昔使用されていた古民具など貴重な資料がたくさん展示されているので、ぜひ足を運んでみて。
2019年10月2日
第47回 『和歌山でも数少ない、地元産蕎麦粉で作られた「龍神そば」』
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和歌山で麺料理といえば和歌山ラーメンのイメージが強いですが、実は蕎麦を栽培している地域が県内にいくつか存在します。なかでも地域おこしの取り組みとして蕎麦栽培を行っているのが田辺市龍神村。地元のNPO法人「ええとこねっと龍神」が、村内の甲斐ノ川と殿原地区の休耕田を利用して2015年に蕎麦栽培を開始しました。しかし村内に平地が少ないため畑が点在しており、1ヵ所で栽培ができないなどの苦労が多かったそう。それに龍神産蕎麦粉だけでは安定供給できないという問題にも直面しました。そこで龍神村の龍神温泉が島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉と合わせて「日本三美人の湯」と言われていることに着目。湯の川温泉近く出雲産の蕎麦粉、川中温泉近くの産地からの小麦粉を使用して『龍神そば』を完成させました。現在では、ええとこねっと龍神より提供された生そばを使って、村内3店舗がメニューとして提供しています。
蕎麦栽培が始まって2年が経った2017年、村内で初めて龍神そばをメニューに加えたのが道の駅龍游内の「つぐみ食堂」。 当初は和歌山=蕎麦のイメージが薄くて苦戦しましたが、少しずつ認知されてきました。県内でもまだまだ知名度が低い龍神そば。フレッシュな二八の蕎麦は、つるんとした喉越しと素朴な味わいが信条です。龍神村を訪れた際は、ぜひ食べてみてください!