“和歌山県串本町とトルコ共和国が友好関係にある”というお話は、和歌山県民の方なら知っていると思いますが、では串本町内にトルコ気分を満喫できるスペースがあるのはご存知ですか? 本題に入る前に、串本とトルコの関係についておさらいしておきましょうー。
1890年9月16日夜、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」が、串本町樫野崎沖で強風と高波によって座礁、沈没しました。この事故で580人余りが遭難しましたが、事故の知らせを聞いた地元大島島民による献身的な救助活動により、奇跡的に69人の命が救われ、日本とトルコの友好関係の原点とされています。その後、串本町樫野にはトルコ軍艦遭難慰霊碑が建立され、友好の印としてトルコ記念館が建設されました。